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ファッションショーでにぎわう都市 〜江蘇省常熟市〜 上海事務所 次長 町原 豊和 |
| 常熟市は人口104万、面積1,266万km2、上海から北西約90kmの、省クラスの経済開発区を有する都市である。同市は、2年前、大阪においてIBOとの共催により投資セミナーを開催している。同市には現在、約1,000の外資系企業が進出している。日本企業ではシャープ(事務設備)や伊丹樹脂等が現地法人を設立、ダイキン工業が化学工場を整備中で、特に機械化学品の分野での日系企業進出が目立つ。今号では同市の服装・服飾産業を紹介する。 昨年の同市における新規開業企業は約1,800社、うち服装・服飾関係が約40%を占めている。同市にはファッション関係の企業2,300社、年間生産量は約3億着である。市内の南端にある「常熟招商城」は取扱品目の80%以上が服装・服飾関連製品の卸売市場である。江蘇夢蘭集団の董事長であり中国家庭用紡績品職業協会の副理事長でもある銭月宝氏(女性)の案内で刺繍入りシーツを見せてもらった。「夢蘭」は、スキーウェア等の防寒服で有名な「波司登」とともに国内で名高い商標で上海の街中でも枕・シーツ・児童用品などしばしばそのブランド製品を見かける。絹の肌触りの心地よさと、縫いこまれた刺繍のきめ細かさが印象的であったが、銭董事長は「刺繍はすべて手作り。自然感に留意している」と語った。パンフレットには工場内で黙々とミシンを動かす女性従業員数百人の勤務風景が掲載されていた。 また、テレビ局やデザイン雑誌社が共催したファッションショー「第一回中華新聞杯全国ファッションデザイン大賞決勝大会」が青少年活動センターで開催されていた。次々に現れる肌もあらわな男女モデル、奔放・奇抜とも思えるデザインに圧倒された。さらには参加したデザイナーがすべて20歳前後の若者であり、中国の躍動の源を見せつけられた思いである。常熟招商城でもファッションショーを見たが、女性モデルが着ている服装に、中国的なおおらかさと西洋的な先鋭さを併せた斬新さを感じさせられた。 同経済開発区経済発展局の夏清招商主管の話によれば、常熟と蘇州〜嘉興〜杭州を結ぶ蘇嘉杭高速道路と、上海から常熟を通り江陰に至る沿江高速道路が2003年に完成の予定で、さらに2005年頃には揚子江の南北に位置する南通〜常熟を結ぶ蘇通長江大橋が完成する予定である。こうした交通インフラの整備とともに、今後一層華東経済圏が一体化していくものと思われる。また、現在常熟市では、日系化学企業の投資プロジェクトが進行中である。同開発区では、精密加工・電子情報技術等のハイテク産業区や創業園、常熟港区などがメインとなり開発が進行するであろう。常熟の服装・服飾産業及び開発区を視察し、関係者と交流する中で、中国経済の活力の一端を垣間見た。 (上海事務所 次長 町原 豊和) |