21世紀の始まりである2001年の2月15日、大阪国際商業振興協会(IBO上海)上海代表処に、着任いたし ました。IBO会員の皆様をはじめ、読者の皆様に、ご指導・ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
3年前、本誌1998年5月号に掲載された、堅田前次長赴任直後の記事を読みなおしますと、改めて、近年における、中国(上海)経済の成長発展、また、経済の発展に伴う、急激な生活様式の変化、そして上海の人々の、財貨向上に対するバイタリティに、思いを致さざるを得ません。
「香港市場の急落、アジア諸国の金融危機の影響を受けて『今年はもちろん、今後の数年間の高成長は考えられない』といわれているように、以前のような経済成長を維持することは難しい・・・」
ところが上海市人民政府の資料によりますと、上海市のGDP成長率は、1998年以降も、依然として10%以上の数値を保っております。10年間にわたり、右肩上がりの経済成長を継続している上海。長年、上海に駐在しておられる日本人ビジネスマンは、異口同音に、こうおっしゃるはずです。「高架路も、高層ビル群も、地下鉄も、黄浦江をつなぐ橋も、瞬く間に、完成してしまった。特にここ数年の上海は、驚異的なスピードで、インフラ整備が進んでいる。浦東地区など、かつては、平地が広がり、何も無いところだったのに」と。
上海の人々のエネルギッシュな生活ぶりにも、驚くことばかりです。列車に乗るため上海駅に到着すると、地方から職を探しに来たのであろう、多くの人達が、駅前にたたずんでいました。彼らは、日夜刻苦奮闘し、上海で労働するのでしょう。また、複数のタクシー運転手から「僕達の仕事は、一日おき。24時間働いて、24時間休んでいる」と、聞きましたし、上海市内のバスを走らせる女性の運転手を、何度も見ました。街の風景の至る所で、働くことに対する活力を、感じずにはおれません。
生活用品購入のため、休日に浦東の外資スーパー「ロータス」に行くと、通路を通れないくらい、買物カートを押した買物客が、次から次へと押し寄せる状態でした。人込みに慣れない私が、陳列の商品にぶつかって品物を落とすと、従業員が来て「買い物を続けてください、私が拾います」と声をかけ、また、レジの前を右往左往していると、「このレジが空いています」と、別の従業員が、速やかに案内してくれました。
夜遅く勤務を終え、夕食を買いに行くため、深夜に一人コンビニエンスストアへ行き、冷凍食品の棚をながめていると、(勤め帰りであろう)スーツを着た隣の若い女性客2人は、大声で「この包子(パオズ)が美味しそう」「この菓子は甘いから、この無糖の飲料を買おう」と、一日の生活を楽しく終えたかのように、快活に会話をしていました。
本事務所では、対中ビジネスの情報提供や引合斡旋の他、中国でのビジネス活動拠点となる、共同事務所を運営し、中国での事業展開をサポートさせていただいております。
新世紀を迎え、人々が活力に満ち、「不夜城」と言われる如く、街が朝から夜まで活気にあふれた都市である
上海。この地でビジネスチャンスを得ようとされる、IBO会員の皆様のお役に立てますよう、努力しています。
(上海事務所 次長 町原 豊和) |