(1)地理的位置
上海市は中国東海岸中部、揚子江(長江)の河口南岸に位置しており、長江の三角州沖積平野で、地勢は極めて平坦である。
東経121 度、北緯31度で鹿児島市とほぼ同緯度に位置している。面積は6341平方キロで、都市部3248平方キロ、その他は農村部となっている。
- 日本との時差/−1時間
中国主要都市への所要時間
蘇州/列車1時間・自動車1時間
無錫/列車1時間30分・自動車1時間30分
南京/列車4時間・自動車3時間
杭州/列車3時間・自動車4時間
南通/自動車4時間
重慶/飛行機2時間30分
青島/飛行機1時間
大連/飛行機2時間30分
広州/飛行機2時間
北京/飛行機2時間
(2)気候
気候は亜熱帯に属し、温暖湿潤で四季がはっきりしている。日本と比較すれば、夏と冬が長く、春と秋が短く、夏は太平洋高気圧の影響下に入るため南東風が多く蒸し暑くなる。冬はシベリア、モンゴル方面にある高気圧の影響で空気が乾燥して冷たい。降雪はあまりない。最高、最低温度の差が日本と比べて遥かに大きくなる。日本と同様、梅雨があり、入梅平均日は6月16日となっている。
(3)上海の略歴上海という地名は、黄浦江に注いでいたクリークの上海浦に由来すると言われている。また、上海は略称「滬」(コ)或いは「申」(シン)と呼ばれ、市の中心部を流れる蘇州河の下流が古く、滬 (コトクとは、竹で作った漁具「あじろ」を指し、特に水が生みに流れ込むという意味)と呼ばれていることにも由来する。また戦国時代、楚の宰相春申君がこの辺の治水に努めたことより、「申」と言われるようになったものと言われている。
上海はもともと漁業や塩業を中心とする小寒村だが、13世紀末(南宋)に上海県が設けられて以来、17世紀になると海上交通の要所となり、揚子江沿岸諸都市はもとより、遠く日本とも交易が行われていたという記録が残っており、港町として繁栄していた。1842年に阿片戦争終結の後結ばれた南京条約によって、上海港は外国に対して開港し、1845年にはイギリス租界、1848年にはアメリカ租界、1849年にはフランス租界が成立し、第二次大戦に租界が中国に返還されるまで約100年間続いた。
新中国の誕生とともに様相は一変し、上海は中国最大の貿易港、総合的な工業、科学技術の基地となった。最近ではさらに進んで浦東新区の開発により、上海を国際的な金融、貿易、経済センターとし、揚子江を一頭の龍に見立て、龍の頭として揚子江沿岸の経済をリードしていくことを目指している。
(4)上海の構成及び人口上海市は行政上では、北京、天津及び重慶と共に「中央直轄市」であり、省、自治区と同格ということになる。また、上海市は16区と1県及び浦東新区から構成されている。
2000年末の上海市の戸籍人口は1,321 万人(常駐人口は1,670万人)で重慶についで中国第二の大都市である。
(5)体制陳良宇 共産党上海市委員会書記(党中央政治局員)
龔学平 上海市人民代表大会常務委員会主任韓 正 上海市長
(6)上海市経済の概況上海市のGDP 5,409億元(2002年末)
上海市民一人当たりのGDP 40,180元(約4,900ドル)
上海市の産業構造は、都市型産業構造
第一次;第二次;第三次=0.2 : 4.8 : 5.0
成長経過
(80年代の経済特別区、深せん、厦門、汕頭、珠海を中心とした経済成長)90年から浦東新区の開発が国家プロジェクトとして開始
02年までGDP成長率は11年連続で2桁を記録
(99年10.2% 、00年10.8% 、01年10.2% 02年10.9%)
(7)浦東開発90年に中央の認可を受けて、黄浦江の東岸に位置する「浦東新区」の開発がスタートしている浦東開発の目的は、21世紀に向けて上海にかつての繁栄を取り戻し、金融、貿易、経済面での亜洲の一大中心を目指すものであり、「新上海」を建設するとも言える国家プロジェクトである。具体的には上海市に中国国内の開発のリード役および国内外と海外を結ぶ接点(中国語では「龍頭」に例えられている)の役割を担わせるため、産業基盤及び都市の機能強化が図られている。
浦東新区全体の面積は522.75平方キロメートル米で、現在それぞれ特徴を持った以下の4つの重点区を拠点として開発が進んでいる。
外高橋保税区
金橋輸出加工区
張江ハイテク区
陸家嘴金融貿易区
(8)上海での外資の動向
・直接投資件数 2.400 件(01年、前年比32.3% 増)
契約金額 73.7億USドル
・主要投資国(00年)
香港 419 件 9.4 億USドル
日本 237 件 7.1 億USドル
米国 256 件 5.8 億USドル
台湾 225 件 1.7億USドル
ドイツ 47 件 2.8億USドル
・外資誘致重点項目
6大支柱産業(自動車、通信、鉄鋼、発電設備、石油化学、家電製品)